米Qwest Communicationsは,10代の子供を持つ家庭のコミュニケーションに関する調査結果を米国時間11月6日,発表した。10代の子供を持つ親の62%が「毎日,子供と1時間以上会話する」と回答しているが,「子供に影響を与える困難な問題について話し合う」家庭は,半分以下だった。

 一方,10代の子供の50%近くが「親を怒らせたり,がっかりさせたくないので,難しい問題に直面した場合でもあえて話さない」という。子供は,日常で発生する問題について,親が十分に理解していないと感じており,親ではなく友達などに打ち明けることが多い。

 スケジュールに追われがちな現代の家族にとって,お互い離れている時のコミュニケーションが重要になっている。80%以上が,外出している家族と「電話」で会話をすると回答。また,30%が「携帯電話」で連絡を取り合っている。

 Qwest社は調査報告に伴い,10代の子供を持つ家庭を対象としたコミュニケーション啓蒙プログラム「Qwest Teen Talk」を発表した。臨床心理学者のAnthony E. Wolf氏と共同開発した同プログラムでは,子供とのコミュニケーション方法を説明した小冊子などを,希望者に無償で提供する。

 「親は『子供のマニュアルがあればいいのに』と考えるが,実際はそうはいかない。親として10代の子供とどう向き合っていくか,コミュニケーションのあり方を自ら学ぶ必要がある。当プログラムは,子供と親の関係を深めるための情報を盛り込んでいる」(Anthony E. Wolf氏)

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