米Broadcomは,IEEE802.11g対応チップセット「54g」を米Microsoftの無線LAN製品系列「Wireless-G」向けに供給していると,米国時間11月4日に発表した。

 Microsoft社は,アクセス・ポイント「MN-700」,ノート・パソコン用アダプタ「MN-720」,PCI用アダプタ「MN-730」に54gチップセットを搭載し,IEEE802.11g準拠の54Mbps無線LANに対応させた。

 これら54gチップセット搭載製品には,54gのロゴが貼ってある。同ロゴは米Apple Computer,米Dell,米eMachines,富士通,米Gateway,米Hewlett-Packardなどのパソコンにも付いており,「対応製品間で最高の通信性能を提供できる」(Broadcom社)。また他社のWi-Fi認定製品とのあいだで,IEEE802.11gやIEEE802.11bによる通信も行える。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Microsoft社は54gチップセット搭載製品の出荷を9月中旬に開始したという。同社のWi-Fi製品の販売/出荷数は,2003年初頭は第3位だったが,9月には第5位に落ちている。

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