米Jupiter Researchは,有料検索サービスに関する調査結果を米国時間10月30日,発表した。それによると,米Overtureの有料検索サービスが,米Googleのそれを機能・管理面で上回るという。

 今回の調査はOverture社,Google社,米PrimediaのSprinks,FindWhat.com/Lycosなどの有料検索サービスを対象に分析したもの。ちなみに,米メディア(CNN/Money)の報道によると,Google社はPrimedia社のSprinksを買収する計画である。

 有料検索サービスの売上高の12~15%は,広告予算に100万ドル以上を投じる販売事業者によって創出される。これら大手販売事業者の24%が1000語以上のキーワードを購入し,これらのキーワードをマーケティング・キャンペーンなどで積極的に活用している。「今後,有料検索サービスにおける大手販売事業者の比率はさらに大きくなる」(Jupiter Research社)

 Jupiter Research社アソシエート・アナリストのNate Elliott氏は,「大手販売事業者は通常,3つの検索エンジンを利用して,数千のキーワードを管理している。規模や知名度の点でOverture社とGoogle社が優勢だが,Overture社がわずかに抜きん出ている」と説明した。

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