米Googleが米国時間9月25日に,欧州事業の拡大について明らかにした。スペインのマドリッドに事務所を開設し,同国の販売事業者や広告代理店に向けた有料広告サービス「Google AdWords」の売り込みを図る。

 Google AdWordsは,ユーザーが入力した検索文字列に関連する広告を検索結果画面に表示するというサービス。広告主が支払う料金は,「広告の表示回数ではなく,ユーザーが実際にクリックした回数により計算されるので,コストを低く抑えることができるのが特徴」(Google社)

 Google社は現在,世界中で21の事務所をかまえており,15万社以上の広告主がGoogle AdWordsに登録しているという。

 Google社はまた,同社検索サービスのスペイン・サイト「Google Spain」(www.google.es)の開始と,スペイン語対応の「Google Toolbar 2.0」を発表した。Google Spainとスペイン語版Google Toolbar 2.0を利用することにより,スペインのユーザーは33億ページを超えるGoogle社のWWWページ・インデックスから情報を取得できるほか,スペインのWWWサイトあるいはスペイン語で書かれたWWWサイトのみを対象にした検索も行える。

 「広告主は当社のネットワークで,スペインのインターネット人口の60%以上を対象に宣伝を出すことができる」(Google社Worldwide Sales and Field Operations部門上級バイス・プレジデントのOmid Kordestani氏)

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