米Overture Services社は,同社の新しい文脈型広告サービス「Content Match」の提供開始を米国時間6月30日に発表した。同製品は,コンテンツに連動させた広告サービス。コンテンツに関連のある広告のテキスト・リンクをディストリビューション・パートナのWebページ上に表示するもの。

 Content Matchのリンクは,コンテンツ内に組み込まれたり,ページの脇,下部などパートナのWebページ上のさまざまな箇所に表示される。広告主は,クリック数をベースとしてOverture社に料金を支払う。Overture社は,売り上げをパートナと分割する。

 同社は,MSNを始めとして,Edmunds.com,MyFamily Network,Away Network,Advertising.comなどがディストリビューティング・パートナとして契約を結んだことも明らかにしている。

 同社は同サービスの提供により,製品と収入源の多様化を図る。同サービスは,現在同社が営業している世界の6つの領域で提供を行ない,2003年末までにその他の地域にも拡大を予定している。同社は,文脈型広告市場が5年以内に20億ドル規模に達すると予測している。

 同サービスの詳細は,同社サイトに掲載されている。

 ちなみに,競争企業であるGoogleは,同社は3月に「Content-Targeted AdWords」というプログラムでコンテンツ連動広告を開始している。Googleは,Knight-Ridder Digital,MapQuestとの契約を獲得している。

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