米Googleは米国時間3月4日,新たなオンライン広告プログラムとしてコンテンツ・ターゲット広告サービスを発表した。広告主の収入増加とユーザーのWWW体験の向上を図るとしている。

 Google社の広告サービスは,“ユーザーにとって最も重要なのは関連性である”という考えから,ユーザーのクリック・スルー率をもとにユーザーの反応を測り,関連性の高いものから順に広告を表示している。このため,同社の広告のクリック・スルー率は,「従来のバナー広告と比べ,少なくとも5倍以上」(同社)だという。

 今回発表したコンテンツ・ターゲット広告でも,「関連性に重点をおいたサービスを展開する」(Google社)。WWWページのコンテンツを分析し,その内容に関連した広告を自動的に表示する。ユーザーが閲覧しているページ内容と関連性の高い広告が表示されるため,広告主の投資回収率(ROI)とリーチ率を高めることができる。

 また広告主は,Google社の提携先にも広告が表示されるというメリットがある。同社が提携しているサイトには,AOL,Ask Jeeves,Netscape,Earthlink,The New York Times,The Washington Post,Yahoo! JAPANなどが含まれる。

 現在,Google社に登録している広告主は10万社以上。また同社サイトと提携サイトで行われる検索件数は1日あたり2億件だという。

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