仏伊合弁のSTMicroelectronicsはスイスで現地時間11月21日,米XM Satellite Radioの衛星ラジオ向けチップセットで,累計出荷数が200万個を突破したと発表した。

 STMicroelectronics社は,XM Satellite Radio社のデジタル衛星ラジオ・サービス「XM」向けチップセットを開発・製造する唯一のベンダーとして,1998年よりXM Satellite Radio社と提携している。

 現在製造しているチップセットは,2000年に開始した初代チップセットに続く第2世代バージョン。チップセットの供給先はパイオニア,アルパイン,米Delphi,ソニー,クラリオンで,XMラジオを受信する自動車のAV製品や家庭用ラジオなどに利用されている。

 「XM Satellite Radio社の衛星ラジオ向けチップセットで累計出荷数200万個を突破したことは,我々が顧客に価値ある商品を届ける能力があることを示している」(STMicroelectronics社オーディオ部門ジェネラル・マネージャのRiccardo Ferrari氏)

 さらに同社は,1チップ化した新しいチップセットのサンプルをXM Satellite Radio社に提供済みであることを明らかにした。130ナノ・メートル技術で製造し,「全体的な性能の向上と高度なデータ利用を実現する機能を備える」(STMicroelectronics社)。

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