米XM Satellite Radioは,トヨタ自動車の新型車に衛星ラジオ・サービスを提供することを米国時間7月21日,明らかにした。対象となる車種は8月登場予定の2004年モデルの「Camry Solara」クーペ。

 新型Camry Solaraへの衛星ラジオ・サービス対応システムのインストールは,ディーラーがオプションで提供する。XM Satellite Radio社の衛星ラジオ・サービスは,現在約70万人の加入者を抱えており,「年内に100万人を超える見込みだ」(XM Satellite Radio社)という。ヒップホップやオペラ,クラシック,カントリー,ブルースなどのジャンルにわたる70の音楽チャンネルを提供しており,そのうち35チャンネル以上は広告を含まない。また,有料のスポーツ,トークショー,コメディ,子供向け,エンターテインメントといった番組を31のチャンネルで放送している。

 XM Satellite Radio社によれば,同社は自動車,小売り販売,民生電子機器,メディアといった業界の大手企業と戦略的提携を結んでいるという。トヨタは先月,若者向けブランド「Scion」で,XM Satellite Radio社のサービス提供を開始している。また,現在米General Motorsの2003年モデル25種類が同サービスに対応しており,最も人気の高いモデル44種類で同サービスの提供を年内から順次開始する計画である。本田技研工業は「Honda Accord」「同Pilot」「Acura RL」「同TL」「同MDX」で同サービスを利用可能にする。

◎関連記事
「北米のテレマティックス市場,2006年には現在の6倍の約30億ドル規模に」,と米調査
あなたは“クルマの情報化”にお金をかけますか?
「2005年までテレマティックス・サービスの著しい普及はない」,米Gartner
経営者のためのキーワード 3分間講座――テレマティクス・サービス
1394 TAが自動車向けLAN仕様「1394-Automotive」を承認
「自宅や会社と同じ環境を車で実現する」,日産ゴーン社長が意欲
「2002年の車載装置向け半導体市場,115億ドル規模で前年比6%増」,米社の調査

[発表資料へ]