米TIBCO Softwareは,米Apple Computerのネットワーキング技術「Rendezvous」がTIBCO社の「RENDEZVOUS」製品と「TIBCO RENDEZVOUS」マークの商標を侵害しているとして,Apple社を米国時間8月27日に提訴した。TIBCO社が8月28日に明らかにしたもの。

 Apple社のRendezvousは,2002年7月発表の「Mac OS Xバージョン10.2」から同OSに搭載されている機能。業界標準のIPプロトコルを用いて,Ethernetや802.11無線ネットワーク上の装置を自動検出し,接続する仕組みである。

 一方,TIBCO社のRENDEZVOUSは,企業内外のアプリケーション間統合に向けたメッセージング・システム。TIBCO社によれば,同社はRENDEZVOUSの商標を1994年から,TIBCO RENDEZVOUSマークを2000年から使用している。「当社は,RENDEZVOUSソフトウエアの開発とプロモーションに,莫大な労力と資金を投じてきた」(TIBCO社)

 TIBCO社は,Apple社がTIBCO社製品の知名度を悪用し,TIBCO社の事業を妨害する意図を持って商標侵害を行ったと主張。これにより競争力と財政面で損害を被ったとして,救済措置を求めている。

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