米Kingston Technologyとエルピーダメモリは8月18日,Kingston Technology社がエルピーダメモリに出資することで両社が合意に達したと発表した。Kingston Technology社は60億円(約5000万ドル)を出資し,エルピーダメモリの無議決権株式を取得する。

 エルピーダメモリはこの出資の一部を元に,広島の300mmウエーハ工場において,DDR400/DDR2など最新製品の増産体制を整える予定。「Kingston社からの出資により,エルピーダメモリの戦略拡大が実現できる」(エルピーダメモリ代表取締役社長兼CEOの坂本幸雄氏)という。

 Kingston社にとっては,同社製品の安定供給につながるというメリットがあるという。「エルピーダメモリの技術はKingston社のメモリー製品をより強固なものにし,Kingston社の世界中の顧客に対する製品供給を押し広げることができる。Kingston社は今後もエルピーダの顧客として,またモジュール組立ての提携先として,エルピーダと戦略的な関係を維持していく」(Kingston社共同設立者およびCOOのDavid Sun氏)

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