米Micron Technology社と米Cypress Semiconductor社は,SRAM製品の売買と購買に関して契約を締結したことを米国時間4月10日に発表した。Micron社は同日,SRAM製造事業からの撤退を正式に発表している。この契約により,Micron社はSRAM製品の在庫をCypress社に売却する。

 Cypress社は,在庫を販売するとともにMicron社の顧客も引き継いで製品を提供する。契約の詳細については明らかにされていない。

 ここ数年,景気低迷と2000年後半に始まったPC市場の沈滞によりMicron社の業績は不安定だった。2003年2月には,従業員の10%に該当する1万8500人を削減し,大量の出荷量が見込める製品に注力すると発表していた。価格が高く選択的に使用されるため,出荷数が少ないSRAMからの撤退は,この戦略に一致している。

 「この契約は,Micronの顧客にとって長期的に有益であると信じている。顧客が,世界クラスのサプライヤから継続的にSRAMデバイスの提供を受けられるようになると同時に,Micronはリソースをより出荷数が多い半導体製品に集中させることができる」(Micron社ネットワーキングと通信部門副社長のJan du Preez氏)

◎関連記事
米マイクロンによる韓国ハイニックスのメモリー事業買収計画が白紙に
米マイクロン,韓国ハイニックスのメモリー事業と東芝傘下のDRAM事業を買収

発表資料へ(その1)
発表資料へ(その2)