米Micron Technologyは米国時間4月30日に,韓国のHynix Semiconductorのメモリー事業を買収する計画が白紙撤回となったことを明らかにした。

 Hynix社の役員会がメモリー事業売却に伴うHynix Creditors' Councilの再編計画案を否認する決議を下し,その告知をMicron社が受け取ったというもの。

 Micron社はHynix社のメモリー事業買収について拘束力を持たない覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に署名したことを4月22日に発表した。MOUにはMicron社によるMicron社株式1億860万株の支払いと,Hynix社の継続事業に対する2億ドルの投資などが含まれている。Hynix Creditors Councilおよび両社の役員会からMOUの承認を得た後,最終合意締結への協議に移る予定だった。承認の期限は韓国時間4月30日午後6時だったが,今回Hynix社役員会が再編計画案の否認を決定したことにより,買収計画は無効となった。

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