米BEA SystemsはLinux推進に向けて,米Hewlett-Packard(HP)および米Red Hatとそれぞれ提携関係を拡大する。BEA社が米国時間8月5日に明らかにしたもの。

 BEA社とHP社は,Linux対応の製品,サービス,サポートを持ち寄り,JavaとLinuxを組み合わせたシステムの普及促進を図る。ソフトウエアには,BEA社のシステム基盤製品「BEA WebLogic Platform 8.1」と32/64ビットIntelアーキテクチャ対応のJava仮想マシン「BEA WebLogic JRockit」を用いる。HP社が,米Intel製「Xeon」プロセサを搭載した「ProLiant」やIntel社製「Itanium 2」プロセサを搭載した「Integrity」などのサーバーと,Linuxソリューションの設計,構築,管理に向けたサポート,コンサルティング,トレーニング・サービスを提供する。

 Red Hat社との提携では,企業のアプリケーション・インフラ構築のためのソリューションを提供する。BEA社のJavaアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server」とBEA WebLogic JRockit,Red Hat社の企業向けOS「Red Hat Enterprise Linux」,共同のサポート・サービスで構成する。ビジネス・プロセス管理,Webサービス,コラボレーション,コンテンツ管理など幅広いWWWアプリケーションのほか,ミッションクリティカルなビジネス・アプリケーションに対応したプラットフォーム構築を支援する。

 またBEA社は,Linux上で動作するJavaアプリケーションへの移行や導入に関する情報,サービス,ツールなどへのアクセスを提供するオンライン・リソース・センター「Linux Resource Center」を立ち上げたことも発表した。

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