Linux関連企業などがLinux搭載デスクトップ・パソコンの推進を図るコンソーシアム「Desktop Linux Consortium(DLC)」を結成した。DLCが米国時間2月5日に明らかにしたもの。デスクトップ・パソコン向けGNU/Linux技術開発に携わるオープン・ソース・コミュニティと民間企業で構成する。

 参加メンバーには,米CodeWeavers,DesktopLinux.com社,米Lycoris,フランスのMandrakeSoft,米NeTraverse,theKompany社,ドイツのSuSE Linux AG,米TransGaming Technologies,米TrustCommerce,カナダのXandros,米Ximian,Debian.org,ArkLinux,KDE,Linux Professional Institute(LPI),Linux Terminal Server Project(LTSP),OpenOffice.org,Samba.orgなどが名を連ねる。

 「DLCはデスクトップ・パソコン向けLinuxに関連するあらゆる事柄が公正に進むことを保証する」(DLC暫定執行ディレクタのBruce Perens氏)

 DLCは,企業や組織,家庭ユーザーのニーズに重点を置き,デスクトップ・パソコン分野におけるLinuxの確立を支援する。トレード・ショーや会議を開催するほか,スポンサを務める活動やプログラムに参加する。

 DLCは非営利団体として運営する。すでに組織委員会を形成し,暫定責任者を任命しているという。

 「Linuxはすでにサーバー分野で堅固な地位を築いている。そして今やデスクトップ・パソコン分野で地歩を固めつつある」(DLC暫定会長のJeremy White氏)

 Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏は,「オープン・ソースのソフトウエアで,職場で必要とされるツールの80%が揃う。スプレッドシート,ワープロ,プレゼンテーション・プログラムから成るオフィス・スイートをはじめ,WWWブラウザ,通信ツール,スケジュール・ツール,PIMツールなどだ。Linux搭載デスクトップ・パソコンの登場は必然的なことだ」と述べた。

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