米BMC Softwareが米国時間7月7日に,2004会計年度第1四半期(2003年4月~6月期)の決算速報を発表した。売上高は3億500万ドル~3億1200万ドルの範囲になる見通しで,同社が4月に予測した売上高,3億2000万ドル~3億3500万ドルを下回る。ライセンス収入は1億500万ドル~1億1000万ドルの範囲とみる。

 一時的な費用を除いた場合の希薄化後の1株当たり利益は1セント~4セント。これも事前予測の5セント~10セントに達しない。GAAP(会計原則)ベースの希薄化後の1株当たり損失は1セント~4セント。4月の予測では,0セント~5セントの利益になるとしていた。

 同社では,「顧客が製品購入の決断を延期するという予想外の状況により,売上高が伸びなかった」とする。同社が同期に獲得した100万ドルを超えるライセンス取引の件数は16件だが,前年同期は25件あったという。

 同社は,同期の正式な決算を7月28日に発表する予定。

◎関連記事
米Siebelの2003年Q2決算速報,「EPSは2セントで事前予測の下限ギリギリ」
米PeopleSoftのQ2決算速報,「米Oracleの買収計画にもかかわらず,事前予測を上回る見通し」
米CAの2003年1月~3月期決算,売上高8億100万ドルで「事前予測を上まわる」
米CSCの1~3月期決算,米DynCorpの買収で政府機関による収入が前年同期比19%増
「企業のIT支出,今後1年間で平均5.6%増額予定」,米誌の調査
「“IT投資を増額または維持”という企業が前年比14ポイント増の80%に」,米誌の調査
「米国小売り業界のIT予算は2003年から回復基調へ」,米IDCの調査
明暗くっきり,ITサービス業界――市場で勝ち抜く条件を読む

[発表資料へ]