米PeopleSoftが米国時間7月2日に,2003年第2四半期決算の速報を発表した。売上高は4億9000万ドル~5億ドルの見込み。このうちライセンスによる売上高は1億500万ドル~1億1500万ドルを予測している。
なお,同社の前年同期の売上高は4億8220万ドル,ライセンスによる売上高は1億3190万ドルだった(PeopleSoft社のプレス・リリース)。
2003年第2四半期における1株当たり利益は13セント~14セントと予測する。また,リストラ関連費用や,同社のサンタクララ支社の閉鎖に伴う一時的な費用を除いた場合の1株当たり利益は,10セント~11セントになる見通し。
ちなみに事前予測では,1株当たり利益が11セント~12セント,一時的な費用を除いた場合の1株当たり利益が8セント~9セントと見込んでいた。
「さまざまな問題に直面している難しい時期にありながら,予測を上回る見込みだ。これはユーザーが,当社の製品に大きな信頼を寄せていることの現れに他ならない」(PeopleSoft社社長兼CEOのCraig Conway氏)
米メディアの報道(InfoWorld)によると、業界アナリストは第2四半期における同社の業績が,事前予測を下回る可能性があるとみていた。多くの企業が製品を購入する四半期末に,米Oracleによる同社買収計画が判明したことがその理由だった。Conway氏は,「事実,第2四半期に一部の売り上げを失ったが,Oracle社の買収提案に反感を持つユーザーによって,売上高を伸ばすことができた面もある」と述べている。
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