米Dell ComputerとドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAは米国時間6月26日に,高速無線接続の提供で提携を結んだことを発表した。Dell社製ノート・パソコンのユーザーが簡単にWi-Fi(802.11b)対応インターネット接続を行えるようにする。

 ユーザーは,T-Mobile社が提供する無線LANアクセス・サービス「T-Mobile HotSpot」に登録すると,最初の30日間は2000分の接続が無償となる。T-Mobile社は米国の空港,大手書籍販売店の米Borders Books & Music,コーヒー・ショップの米Starbucksなど2600カ所以上で商用Wi-Fiネットワークを展開している。さらに1000カ所以上の米Kinko'sにサービスを拡大する予定である。

 Dell社のノート・パソコンあるいはハンドヘルド機を使用するユーザーは,WWWサイトからT-Mobile HotSpotに登録できる。Wi-Fiサービスにログインするには, T-Mobile HotSpotが提供されている場所で,WWWブラウザを立ち上げるだけでよい。

 「今回の提携は,Wi-Fiがいかに早く,高速無線接続の主流技術になりつつあるかを示すものだ」(T-Mobile社T-Mobile HotSpot担当ジェネラル・マネージャ兼バイス・プレジデントのJoe Sims氏)

 なお,米メディアの報道(CNET News.com)によると,Dell社顧客向けのT-Mobile HotSpotの料金体系は次の3種類を用意する。1回の接続ごとに支払うプランは1分当たり10セント。月間契約の場合は1カ月当たり39セント99ドルで,年間契約の場合は1カ月当たり29ドル99セント。

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