米Microsoft社は,Pocket PCによる無線アクセスの促進で高速無線プロバイダの米T-Mobile USA社,米Boingo Wireless社,米Wayport社と提携することを米国時間6月23日に発表した。提携は,米国のPocket PCユーザーによる,Wi-Fiネットワークの検出,接続,設定を容易にすることを目的としている。この発表は,これらの機能を実現するPocket PC向けソフト「Windows Mobile 2003」のリリースと同じ日に行なわれた。

 Windows Mobileは,自動的にWi-Fiネットワークを検出して簡単に接続させる。同日よりWindows Mobileを搭載したPocket PCデバイスが提供される。プロモーションの一環として,Windows Mobileを搭載した新型のWi-Fi対応Pocket PCの購入者は,任意の参加プロバイダからWi-Fiアクセスを30日間無償で提供される。

 T-Mobile Hotspotは,全米最大の商用Wi-Fiネットワークを展開しており,120の空港,大手書籍販売店のBorders Books & Music,Starbucks店に無線LANアクセス・サービスを提供している。同年中に米Kinko'sもサービスの導入を予定しており,1000ヶ所が追加される。Boingo社は,43州の300を超える都市で1300ヶ所のホットスポットを提供しており,Wayport社は,HiltonやMarriottといった525ヶ所を超えるホテルにて高速無線サービスを展開している。

 無線LANの標準であるWi-Fiは,無線の高速インターネット接続の標準として急速に普及している。T-Mobile社,Boingo社,Wayport社の3社は,Wi-Fiにより全米で3500ヶ所を超えるホットスポットを提供しており,同プロモーションで新規顧客としてWindows Mobileユーザーの獲得を狙う。

 同プロモーションは,6月23日~8月23日まで。詳細は, Microsoft社のWWWサイトに掲載されている。

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