重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で学校を閉鎖した香港Baptist大学では,米Macromediaの「Macromedia Flash Communication Server MX 1.5」を使って仮想クラスを提供している。Macromedia社が米国時間4月18日に明らかにした。
Macromedia Flash Communication Server MX 1.5は,コミュニケーションとアプリケーションを統合するサーバー・ソフトウエアで,オンデマンド・ビデオ,イベントの生放送,ウェブカム・チャット録画メッセージングといったマルチメディア・アプリケーションの提供を可能にする。香港Baptist大学は同ソフトウエアを利用して,6500人以上の生徒にオンライン講義を配信している。
香港Baptist大学の教育調査部門担当のAlex C.W. Fung氏は,「Macromedia Flash Communication Server MX 1.5で,複数の学生にオーディオ,ビデオ,データを同時配信し,学生のパソコン上にある『Macromedia Flash Player』でストリーミングを実行する。学習プランや教材は,あらかじめサーバーに保存する。『Macromedia Flash MX』を使って『PowerPoint』形式の既存の教材を変換できるため,教師はコンテンツ開発時間を大幅に短縮できる」と説明した。
香港バプティスト大学はすでに,Macromedia Flash Communication Server MXと「Macromedia ColdFusion MX」を用いたeラーニング・プラットフォーム「Virtual Integrated Teaching and Learning Environment(VITLE)」の試験運用を行っていたが,Macromedia Flash Communication Server MX 1.5のリリースにより,プレゼンテーションのストリーミングやオーディオとビデオのライブ配信が実現したという。
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