米Macromediaが米国時間3月27日,コミュニケーションとアプリケーションを統合するサーバー・ソフトの新版「Macromedia Flash Communication Server MX 1.5」を発表した。

 Macromedia Flash Communication Server MX 1.5は,オンデマンド・ビデオ,イベントの生放送,ウェブカム・チャット録画メッセージングといったマルチメディア・アプリケーションの提供を可能にする。「ユーザーは,できる限りのインタラクティブなマルチメディア体験をインターネットで提供できる」(Macromedia社エンジニアリング担当バイス・プレジデントのPete Santangeli氏)

 Macromedia Flash Communication Server MXはストリーミング・メディア,マルチメディア・メッセージング,リアルタイムのコラボレーションといったコミュニケーション機能を統合する。新版は,HTTPトンネリングやSSLゲートウエイをサポートするため,サーバーのトラフィックはファイアウオールを通過し,情報の安全性を確保しながらコンテンツを視聴者に提供する。MP3対応機能により,質の高いオーディオ・ストリーミングが可能。また,オーディオとビデオの同期を強化し,ライブ・ストリーミングでのレイテンシ管理を向上した。

 新たに米Red Hatの「Red Hat Linux 7.3」以降のバージョンをサポートしたほか,短期間のトラフィック急増に対応するためのキャパシティ追加オプションを用意する。

 Macromedia Flash Communication Server MX 1.5はWindowsとLinuxで動作する。Macromedia社のオンライン・ストアですでに購入可能。「Personal Edition」は$499ドルから,「Professional Edition」は4500ドルから。バージョン1.0からのアップグレードは,Professional Editionユーザーなら無償,Personal Editionユーザーなら99ドル。なお,アプリケーション開発者向けに無償版の「Developer Edition」を用意している。

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