米Cisco Systemsは,セキュリティ・ソフトウエアを手がける米Okenaの買収を完了した。Cisco社が米国時間4月11日に発表したもの。

 Cisco社は1月24日に,Okena社買収を明らかにしていた。買収総額は約1億5400万ドル。

 Okena社は1999年に設立された,マサチューセッツ州ウオルサムに拠点を置く未公開企業。同社のネットワーク・セキュリティ・ソフトウエアは,悪意のあるコードの行動を検知し,トラブルの発生を未然に防いで,デスクトップ・パソコンやサーバーを保護する。

 「Okena社のソフトウエアを取得することにより,企業向け大規模ネットワークの安全性確保に向けた包括的セキュリティ保護製品を提供できる。Okena社買収は,ネットワーク・セキュリティ市場における当社のリーダー的立場を強化することになる」(Cisco社)

 ちなみに,Cisco社は3月19日に,IPテレフォニ向けソフトウエアの米SignalWorks買収を発表している。米メディアの報道(CNET News.com)によると,Cisco社は,2000年に23件,2001年に2件,2002年に5件の買収を実施したという。

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