米Cisco Systemsとネットワーク・セキュリティ・ソフトウエアを手がける米Okenaは,Cisco社がOkena社を買収することで最終合意に達した。Cisco社が米国時間1月24日に明らかにしたもの。「この買収により,当社はOkena社のエンドポイント・セキュリティ・ソフトウエアを獲得し,企業向け大規模ネットワークの安全性確保に向けた包括的セキュリティ保護製品を提供可能となる」(Cisco社)

 Okena社は,デスクトップ・パソコンやサーバー向けのネットワーク・セキュリティ・ソフトウエアを扱う企業。設立は1999年で,本社はマサチューセッツ州ウォルサム。

 この合意によりCisco社は,総価額約1億5400万ドルの同社一般株式を,Okena社の全発行済み株式/オプション株式と交換する。Cisco社では,継続研究/開発の償却経費として発生する一時的な費用は1株当たり1セント未満で済むと見込む。買収は,Cisco社の2003会計年度第3四半期(2003年2月~4月期)に完了する予定である。

 買収に伴いOkena社の社員52名は,Cisco社仮想プライベートネットワーク&セキュリティ(VSEC)事業部門に移動する。

 「Okena社の買収は,ネットワーク・セキュリティ市場における当社のリーダー的立場を強化することになる。そして,ネットワークとエンドポイント・セキュリティのより緊密な統合実現を目指す重要な取り組みの一環でもある」(Cisco社VSEC事業部門担当副社長兼ジェネラル・マネージャのRichard Palmer氏)

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