米In-Stat/MDRが米国時間7月1日に,ネットワーク装置市場に関して調査した結果を発表した。企業のLAN担当者を対象にアンケートを実施したところ,30社の装置ベンダーのうちスイッチ装置では米Cisco Systems,NIC(Network Interface Card)では米3Comがブランド認知度で首位に立った。

 よく知っているネットワーク装置のブランドとしてCisco社を挙げた回答者は約70%にのぼった。また,その他のベンダーでブランド認知度が2桁に達したのは3Com社だけだった。

 「ネットワーク装置市場におけるブランド認知度は,動きの速い消費者向け商品市場ほど重要ではないが,統合マーケティングが成功しているかどうかの目安になる」(In-Stat/MDR社アナリストのSam Lucero氏)

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・企業がスイッチ製品を購入する主な判断材料は,「製品の信頼性」「品質」「ベンダーの評判」である。

・全般的にCisco社の認知度が高いが,3Com社のほか米LinksysやD-Link社は,利便性を追求したより安価な製品を販売している。

・Cisco社は最も顧客サービスの優れたベンダーとして,約30%の回答者の評価を得た。2位は3Com社,米Hewlett-Packard(HP)と米IBMが僅差で続く。

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