米Googleと米Amazon.comは,Google社がAmazon.com社のサイトにWeb検索技術とターゲット広告付きリンクを提供する複数年契約を結んだと米国時間4月3日,発表した。契約金額など詳しい取引条件については明らかにしていない。

 Google社のWeb検索サービスでは,数10億ページのWebページを対象とした検索が可能という。「世界中に10万社以上の広告主が広告付きリンクを提供していることから,当社の提携先サイトは売上増を期待できる。また広告主には,当社の提携先サイトにも広告が表示されるというメリットがある」(同社)

 Amazon.com社向けのWebページ検索機能と広告付きリンクは,数カ月以内に利用可能にする予定という。「まず商品ページに広告付きリンクを掲載し,“顧客が興味を示す可能性がある”ほかの商品の一覧を表示する」(Amazon.com社スポークスマンのDrew Herdener氏)。ただし同社サイトの一部ページには,すでに広告付きリンクが設けられているものもある。

 例えば,米メディアの報道(CNET News.com)によると,ブルース・スプリング・スティーンの音楽CD販売ページに広告付きリンクが設けられていて,コンサート・チケットの販売サイトなどが紹介されているという。

◎関連記事
米グーグル,関連性の高い広告を提携サイトにも表示する新たな広告サービスを発表
米グーグル,ディズニー関連の4サイトに検索サービスを提供
米オーバーチュア,米アルタビスタを1億4000万ドルで買収
オーバーチュア,検索サービスと組み合わせられる広告表示サービスを開始
「検索エンジンを使ったWWWサイト・アクセスが前年と比べ約倍増」,と米調査
「検索エンジンはGoogle,ポータルはYahoo!,ニュース・サイトはABCNews.com」,米ForeSeeが電子商取引企業に対する顧客満足度を発表
Google対抗策を打ち出した,検索結果のオークション会社
“ポストGoogle”を狙う技術(上)

[発表資料へ]