米Googleは,米Walt Disney Internet Group(WDIG)が運営する4サイトに,同社の検索技術とスポンサ企業のリンク表示サービスを提供すると米国時間3月10日,発表した。WDIG社のGo.comサイトではすでにサービスを開始している。WDIG社のこれ以外のサイトであるDisney.com,Movies.com,FamilyFun.comについては,今春より同様のサービスを提供する予定である。

 Disney.comサイトは,家族向けのエンターテインメント・サイトとして人気が高い。またGo.comサイトでは,米ABCNEWS.comとスポーツ専門の米ESPN.comのコンテンツを自動化したプロセスによって提供している。

 Google社の検索サービスは独自のアルゴリズムを使った検索技術を用いており,ユーザーの目的に最も近い検索結果を表示できるとして人気が高い。その対象Webページ数は現在,30億ページに及ぶという。スポンサ企業のリンク表示サービスでは,ユーザーの検索内容と関連性の高いスポンサ企業の広告を表示している。

 「Google社が提供するWeb検索技術とスポンサ企業のリンクは,ユーザーの役に立つ関連性の高い情報であり,当社サイトの利用価値を高めることができる」とWDIG社,Operations and Business Development部門担当執行副社長のLarry Shapiro氏は説明する。「またビジネス的観点からみても,スポンサ企業のリンクを提供するプログラムは,当社にとって大きな収益機会となる」(同氏)

 「WDIG社と提携することで,当社の10万を超える広告主は,ディズニー関連のサイトを訪れる何百万人ものユーザーの目に触れることができる」(Google社Worldwide Sales and Field Operations部門担当上級副社長のOmid Kordestani氏)

 なお米Media Metrixが2003年1月に実施した調査によると,WDIG社が運営するサイトのユニーク視聴者数合計は3150万人で,上位10番目にランク・インしているという。

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