米AOL Time WarnerのAmerica Online(AOL)は米国時間3月26日,AOL会員が自宅で受けた音声メッセージをオンラインで聞いたり,電子メールを電話で確認できる新しい有料サービス「AOL Voicemail」を発表した。

 「会員は電子メールとボイスメールの両方に,いつでもどこからでも電話やコンピュータを使ってアクセスでき,利便性を大幅に向上できる」(AOL社)

 同社が先ごろ,AOL会員を対象に実施した調査では,「ボイスメールと電子メールに1カ所からアクセスできるようになりたい」というユーザーが63%,「少なくとも3カ所から定期的にボイスメールと電子メールをチェックしている」というユーザーは55%に達した。

 AOL社は,「このようなユーザーのニーズに応えるために,電子メールとボイスメールを1つのプラットフォームに統合した」と説明する。

 AOL Voicemailの主な機能は次の通り。

・自宅あてのボイスメールを音声ファイルとして,AOLの受信箱で受信可能。ボイスメールの新着時には「You've Got Voicemail」という音声メッセージで通知する。ユーザーは,AOLサービス利用中もボイスメールを再生できる。

・自宅に届いたボイスメールと電子メールを電話で確認できる。ボイスメールは,自宅の電話が話し中の場合,あるいは不在の場合に保存される。受信した電子メールを電話で確認後,音声コマンドを使って電話で返信メールを作成できる。

・電話番号を含む着信履歴を最大100件まで記録可能。

・ダイヤルアップでインターネット接続中に電話を受けた場合,リアルタイムで通知する。ユーザーは電話をかけた相手に「Try my cell(携帯電話にかけてください)」「I'll call you back(後ほど連絡します)」「Please leave a message(伝言をどうぞ)」などのメッセージを流すことができる。

・ボイスメールを音声ファイルとして,他のユーザーに送信できる。

・1件のAOLアカウントにつき,ボイスメール・ボックスを7個まで利用できる。

 AOL Voicemailは,Windows版「AOL 7.0」以上,Macintosh版「AOL for Mac OS X」または「AOL for the Macintosh 5.0」で利用可能。特別な機器のインストールは不要。月額利用料金は5.95ドル。

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