米サン，ビジネス・インテグレーション仕様の標準化推進で「Webサービスの普及を図る」

早坂利之

2003.03.20

　米Sun Microsystemsは，同社が率いるJava関連開発者コミュニティJava Community Process（JCP）にビジネス・インテグレーション・アーキテクチャの取り組みを提案した。Sun社が米国時間3月19日に明らかにしたもの。

　標準化したビジネス・インテグレーション・アーキテクチャを提供することにより，Java開発者の統合ソリューション構築を支援する。「ビジネス・インテグレーションがWebサービスと即座に連携できるようになれば，Webサービスの普及が加速化し，統合のコストや煩雑さも削減できる」（Sun社）

　Sun社は2003年2月下旬にビジネス・インテグレーションの仕様「Java Business Integration（JBI）」の標準化作業をJCPに申請しており，最近JCP執行委員会から承認を得たばかりだ。

　ビジネス・インテグレーション・アーキテクチャは，JSR（Java Specification Requests）に従い，制約の少ないインテグレーション・モデルをベースにし，Webサービス形式の分散コンピューティングとの連携を図る。JBIでは，Java Message ServiceやJava Connector Architectureをはじめ，Java 2 Platform, Enterprise Edition（J2EE）1.4対応WebサービスAPIなどのJ2EEインテグレーション・コンポーネントを利用する。

　Sun社Java Web Services部門バイス・プレジデントのMark Bauhaus氏は，「新たなアーキテクチャがビジネス・インテグレーションの様相を変えるだろう。オープンな標準規格ベースのインフラを提供し，個別の統合システム間の相互接続を可能にする」と述べた。