シャープの米国子会社Sharp Electronicsの一部門であるSharp Systems of Americaは,米国市場向けノート・パソコンに米Transmetaのプロセサ「Crusoe TM5800」を採用する。両社が米国時間3月10日に発表した。

 Sharp Systems of America社が薄型軽量ノート・パソコン「Actius MM10」に搭載するのは動作周波数1GHzのTM5800。

 「Actius MM10は,Transmeta社製プロセサがどのように効率的なコンピューティングを実現するかを示す最良の例となる」(Transmeta社社長兼CEOのMatthew R. Perry氏)

 Actius MM10は重量が約950g,厚さが1.4cmで,「10.4インチのノート・パソコンでは米国市場で最も薄く,最も軽い」(Transmeta社)。IEEE 802.11b対応無線接続機能,100Base-TX LAN Ethernet接続ポート,2基のUSB 2.0ポートを内蔵する。主記憶は256Mバイト,ハード・ディスク装置は15Gバイト。OSには米MicrosoftのWindows XP Home Editionを採用。付属の「Sharp Connection Cradle」を介して他のコンピュータと接続し,「SharpSync」でデータを同期することが可能。SharpSyncの開発には,米Iomegaが協力した。

 TM5800を搭載したActius MM10は,1回の充電で2.5時間(最大2.9時間)使用可能。スタンバイ・モードの連続駆動時間は7.5時間(最大9.0時間)。小売り希望価格は1499ドル。

 また,Sharp Systems of America社は動作周波数2.8GHzの米Intel製Pentium 4を搭載したノート・パソコン「Actius RD10」も同日発表している。

 15インチのXGA(1024×768)LCDを搭載。32Mバイトの専用メモリーを備えた米NVIDIAのグラフィックスLSI「GeForce 4 420 Go」を内蔵する。メモリースティック,SDカード,SmartMedia,CompactFlashをサポート。IEEE 802.11b対応無線接続機能,IEEE1394ポート,4基のUSB 2.0ポートを装備する。価格は2199ドル。

 Actius MM10とActius RD10は直ちに出荷を開始する。Sharp Electronics社の直販オンライン・ストア,または販売パートナで購入可能。

◎関連記事
米トランスメタ,次世代プロセサ「TM8000」の詳細を明らかに
米AMDのデスクトップ/ノートPC用64ビット・プロセサのブランド名は「AMD Athlon 64」に
米AMD,次世代64ビット・プロセサ「AMD Athlon 64」のリリースを9月に延期
米AMD,ノート・パソコン向けプロセサ「mobile AMD Athlon XP 2200+」を発表
米インテル,2.4GHz版「Mobile Intel Pentium 4」などモバイル向けプロセサを6製品発表
米インテル,“1回の充電で1日中利用できるノートPC”を目指す作業グループを結成
米インテル,無線モバイル技術の新ブランド「Centrino」を発表。「Banias」などが対象

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]