米AMDが米国時間9月24日に,ノート・パソコン向けプロセサ「mobile AMD Athlon XP」の新版,「2200+」を発表した。

 省電力化を図るための技術『PowerNow!』を採用することで,「バランスのとれた性能と携帯性の組み合わせをビジネスおよび家庭ユーザーに提供する」(AMD社)。

 「mobile AMD Athlon XP 2200+は,飛行機の中や顧客の会議室,家庭で利用されるノート・パソコンの生産性と性能を引き上げることを目的に設計している」(AMD社Client Business部門バイス・プレジデントのEd Ellett氏)

 同プロセサは,マルチメディア向けの「3DNow! Professional」技術をDDRメモリー技術に組み合わせることで,オフィス・スイートやゲーム,インターネット・コンテンツ作成といったメモリー消費の高いアプリケーションの性能を引き上げる。「QuantiSpeed」アーキテクチャと呼ぶ命令実行技術を取り入れており,米MicrosoftのOS「Windows XP」の利用において優れた性能を実現するとしている。

 AMD社によると,Fujitsu Siemens社がmobile AMD Athlon XP 2200+を搭載したノート・パソコン「AMILO A-x600」シリーズを欧州で直ちにリリースするという。また,セイコーエプソンの直販事業エプソンダイレクトやTime Computers社も,それぞれ日本と英国でmobile AMD Athlon XP 2200+搭載機の発売を11月中に開始する予定である。

 米国では,米HSN(Home Shopping Network)のオンライン・ストア(www.hsn.com)を通じて,mobile AMD Athlon XP 2200+を搭載したシステムを直ちに購入可能。

 mobile AMD Athlon XP 2200+は1000個ロット時の価格が186ドル。

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