米MicrosoftのBusiness Solutions部門と米Avayaは,アプリケーションとハードウエアを組み合わせた中小企業向けCRM(customer relationship management)ソリューションで戦略的提携を結ぶ計画を米国時間2月19日,明らかにした。

 Avaya社はMicrosoft社のCRM製品「Microsoft Business Solutions Customer Relationship Management(Microsoft CRM)」のライセンス供与を受け,Avaya社の統合システム「IP Office」に組み込み,“オール・イン・ワン”のアプリケーション・スイートを構築する。「特に中小企業のニーズに応えるよう設計し,よりよい顧客サービスの提供を支援する」(Avaya社)としている。

 Avaya社のソリューションでは,通話データとCRMデータを組み合わせ,顧客とのやりとりをすべて管理する。「北米ではこのようなシステムが長いあいだ望まれていたが,これまでは膨大な資金を持つ大企業しか実現できなかった。TCOを削減し,導入期間を短縮することによって(中小企業にも対象を拡大できるため),当社やチャネル・パートナにとって市場機会が広がる」(Avaya社)

 Microsoft CRMとIP Officeを統合したソリューションは,まず2003年第2四半期に限られた市場で利用可能にする。広範囲に向けたリリースは2003年末までに開始する予定である。

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