イスラエルのCheck Point Software Technologiesは,同社のセキュリティ技術「SecureXL」で米国特許を取得したと,米国時間2月19日に発表した。Check Point社は,「SecureXLを使用すると,VPNおよびセキュリティの処理性能を10倍高められる」としている。

 同特許の米国特許番号は6,496,935。タイトルは「System, device and method for rapid packet filtering and processing」。2000年3月2日に申請し,2002年12月17日に成立した。30件のクレームからなる。

 SecureXLはソフトウエア・インタフェースであり,さまざまな半導体/アプライアンス/コンピュータ・システム会社の技術を利用できる。単純にも関わらず演算性能を必要とする機能をサードパーティのパケット・プロセサに割り当てることで,ファイアウオールやVPNの負荷を軽減し,性能を改善するという。

 「SecureXL技術を採用した機器を使用すると,複数のフォーム・ファクタとさまざまな価格の製品で,数Gbpsの性能を出せる。さらに,実際の通信環境における性能を大幅に改善できる」(Check Point社)

 また同社は,同社製品の性能が優れていることを,ベンチマーク結果などを使って示している。主な内容は以下の通り。

・独立系テスト機関Tolly Groupの行った試験によると,Check Point社製ソリューションの性能は競合ソリューションに比べ5倍高く,価格は数分の1で済む

・「Check Point Performance Pack」を使うと,同社のセキュリティ製品の性能を2倍~4倍高速化でき,標準的なパソコン・サーバーで3.2Gbps以上の転送速度を実現できる

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