米Infonetics Researchが米国時間1月29日に,北米と欧州のネットワーク市場に関する調査結果を発表した。ネットワーク市場は過去2年間,非常に厳しい状況におかれていたが,企業が新しいネットワーク技術を採用し,ネットワークの拡張に取り組んでいるため,一部で明るい兆しが感じられるという。

 分野別にみると,VPNが依然として好調な売上高を生みだしているほか,無線LANの需要が高く,いくつかのセキュリティ関連分野が急成長している。また,都市型光ネットワークは,今後数年のうちに爆発的な成長を迎える見込みだ。「セキュリティや無線LANなどの一部の分野は,誰も予測がつかなかったほど急速に成長する可能性がある」(Infonetics Research社取締役のJeff Wilson氏)

 調査は,北米の企業4300社および欧州の企業4000社を対象に実施したもの。その他の主な調査結果は以下の通り。

 ・侵入検知システムを採用する企業が急増する。企業における同システムの導入率は,北米の中規模企業が2002年の48%から2007年は83%に拡大。北米の小規模企業は38%から62%へ。フランスの企業は27%から60%へ。ドイツの企業は20%から54%に増えるとみる。

 ・無線LANを採用する企業も増加する。企業における無線LAN導入率は,英国企業が2002年の20%から2007年には52%に増加。ドイツの企業は19%から49%へ。北米の大規模企業は38%から66%へ。北米の小規模企業は19%から42%に増加する。

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