イスラエルのCheck Point Software Technologies社は,ハイエンド顧客とサービス・プロバイダ向け製品ファミリの拡張を現地時間1月21日に発表した。新しい「VPN-1/FireWall-1 VSX」製品ファミリは,単一のプラットフォーム上で動作する最大250までの仮想化されたシステムに対応し,複数サイトおよび複数顧客への配備を一括して管理できる。

 同製品の主な特徴は次の通り。

・複数ドメイン,複数顧客向けに「Provider-1」と「SmartCenter」管理プラットフォームに対応。
・Virtualized LAN(VLAN)技術を用いた異なるセグメント間における安全なルーティング。
・特定のネットワーク・プロビジョニングに向けたIPドメイン空間のオーバーラップ。
・攻撃防止とすべての攻撃に対する防御に対して高いセキュリティを提供する「SmartDefense」。

 「ハイエンド顧客とサービス・プロバイダは,ネットワーク・ユーザーに対してもっとも経済効率が良い方法で最高レベルのセキュリティを提供するのが困難だった。同製品は,管理性,拡張性,パフォーマンスの面でこれらの要求に応えている。簡単な一括管理でネットワークをベースにした経済効率に優れたセキュリティ・サービスを提供するため,運営コストを削減するとともに,ハードウエアへの支出を最低限に抑えられる」(同社マーケティング部門副社長のCarol Stone氏)

 すぐに実現可能な利益は次の通り。
・サービス・プロバイダ
セキュリティ・サービスをPoint-of-Presence (POP)ベースのソリューションに拡張。
・インターネット・データ・センター
最高レベルのサービス集約とセキュリティを実現可能
・企業構内ネットワーク
大規模でセキュリティが重要な環境向けの分散ネットワーク

 同製品は,キャリア級のプラットフォーム上で,オープン・サーバーと専用「Secured by Check Point」ネットワーク・プラットフォームを含む複数プラットフォームの実装に対応する。現時点で,同社の「SecurePlatform」とCrossbeam Systemsの「X40S」で利用できる。近々NokiaとNortel製のプラットフォーム上で利用可能になる予定。

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