米Sun MicrosystemsとイスラエルのCheck Point Software Technologiesは米国時間11月19日に,Linuxベースの企業向けVPN/ファイアウォール・アプライアンス「Secured by Check Point」の提供に関して,協力体制を敷くことを発表した。Sun社のアプライアンス・サーバー「Sun LX50」に,Check Point社のセキュリティ・ソフトウエア「VPN-1/FireWall-1 Next Generation」を組み込む。

 Secured by Check Pointによって,企業はインターネットを介した業務上のやり取りでプライバシを確保し,重要なネットワーク資源を不正アクセスから保護できるという。同製品の販売およびサポートは両社販売チャネルのパートナ企業が行う。「世界中のあらゆる規模の企業に,エンド・ツー・エンドのVPN/ファイアウォール・ソリューションを手頃な価格で提供する」(両社)

 両社が発表したSecured by Check Pointの主な特徴は以下の通り。

・セキュリティ:業界トップのVPN-1/FireWall-1ソフトウエアと,堅牢なLinux OS

・性能:FireWall-1のスループットは4Gbps,VPN-1は640Mbps

・操作:ハードウエア操作にはGUI(Graphical User Interface)を提供,また包括的なポリシー管理にはCheck Point社の「SmartDashboard」を採用する

・標準技術に準拠:Check Point社の「Open Platform for Security(OPSEC)」に対応しているほか,VPN-1/FireWall-1はSun社のQoS(Quality of Service)保証プログラム「SunTone」の認定済み

 同製品では複数の機種を用意する。これにより企業は将来,必要な性能や機能に応じて拡張できるようになるという。「セキュリティに対するさまざまな需要に,低価格で対応するのが狙い」(両社)。製品の販売とサポートは当初,北米と日本で2003年1月より始める予定。米国での価格は3300ドルから。

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