米Frost & Sullivanが米国時間1月28日に,中南米のIP VPNサービス市場に関して調査した結果を発表した。それによると,2002年にIP VPNを導入している企業は合計700社だったが,2007年には4万1000社以上に急増するという。

 「コスト削減や資源活用の必要性と,IP対応MPLS(Multi Protocol Label Switching)プラットフォームの普及に押され,従来のインフラを利用している企業は,より柔軟性の高いIP VPNへの移行を進める」(Frost & Sullivan社業界アナリスト,Romina Adduci氏)

 企業ネットワークをベースに構築するVPNの定義は拡大している。音声,データ,ビデオなどのチャネル強化をはじめ,企業の施設ネットワーク内のセキュリティ,監視,報告といった付加価値アプリケーションなどの向上も,VPN導入で期待される効果だ。

 IP VPNソリューションの提供には,キャリア,装置メーカー,システム・インテグレータ,ソフトウエア・ベンダーなどのパートナシップが重要となる。また,サービス・プロバイダの成功は,IP VPNサービスの導入,移行プロセス,追加機能の提供において,顧客企業といかに柔軟に協力できるかに大きく関わっている。

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