半導体製造装置・材料に関する業界団体SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は,北米を拠点とする半導体製造装置メーカーの世界市場における受注/出荷に関する調査結果(速報値)を米国時間2月18日に発表した。2003年1月における受注額(3カ月の移動平均,以下同じ)は7億4200万ドルで,前月の8億2700万ドルに比べ10%減。前年同月の6億4500万ドルに比べると,15%増加した。

 2003年1月における出荷額(3カ月の移動平均,以下同じ)は8億600万ドルで,前月の8億7800万ドルに比べ8%減,前年同月の8億ドルに比べると1%増だった。

 BBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は0.92だった。

 「北米を拠点とする半導体製造装置企業を取り巻く環境は,まだ景気の悪い状況が続く。近い将来強力に持ち直すという兆候はほとんどなく,現在のところ見通しは悪いままだ。しかし,2003年と2004年に0.2μm未満のプロセスに対応する工場が約15カ所新設される計画があるので,設備投資は2003年後半に増加するだろう」(SEMI業界調査&統計担当ディレクタのDan Tracy氏)

                         出荷額            受注額          BBレシオ
                    (3カ月移動平均)  (3カ月移動平均)

2002年8月                 994.8           1,016.8           1.02
2002年9月               1,044.6             831.6           0.80
2002年10月                999.9             775.1           0.78
2002年11月                976.4             776.7           0.80
2002年12月(最終確定)    878.3             826.5           0.94
2003年1月(速報)         805.5             741.7           0.92

(単位:100万ドル)
出典:SEMI

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