米AOL Time Warner傘下の米America Online(AOL)が米国時間2月17日に,米国の外交策に関してオンラインで調査した結果を発表した。それによると,米国の回答者の50%は「国連承認なしの対イラク攻撃を支持する」という。

 一方,アメリカの対イラク政策に関する国際世論は批判的である。ドイツ,フランス,英国では,回答者の過半数以上が米国を「傲慢な超大国」だと見なしている。

 米国民254万1482人を対象に「国連承認なしの対イラク攻撃を支持するか」を尋ねたところ,「支持する」が50%,「支持しない」が38%,「よく分からない」が11%だった。

 米国,ドイツ,フランス,英国で「米国をどのような国だと考えるか」と質問した際の回答は以下の通り。

・米国(回答者総数:81万8269人)
自由の国 50%
忍耐力に欠けるが善意の国 27%
傲慢な超大国 23%

・ドイツ(回答者総数:5万2745人)
傲慢な超大国 69%
忍耐力に欠けるが善意の国 21%
自由の国 10%

・フランス(回答者総数:2万1344人)
傲慢な超大国 78%
忍耐力に欠けるが善意の国 15%
自由の国 7%

・英国(回答者総数:3万1407人)
傲慢な超大国 51%
忍耐力に欠けるが善意の国 30%
自由の国 19%

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