米SCO Groupは米国時間1月21日,中小企業向けのLinux対応バックオフィス・スイート「SCOoffice Server」を発表した。企業におけるネットワーク設定,管理,運用の簡素化を支援する。

 SCOoffice Serverは,「SCO Linux 4.0 Base Edition」「SCOoffice Mail Server 2.0」「SCOoffice Base Server」で構成する。各製品の主な特徴は以下の通り。

・SCO Linux 4.0 Base Edition:UnitedLinuxをベースにする。「大企業レベルの拡張性と性能を提供する」(SCO社)。米AMD,米Computer Associates International(CA),米Hewlett-Packard(HP),米IBM,米Intel,米Oracle,ドイツのSAPなどがサポートを表明しているという。

・SCOoffice Mail Server 2.0:「Outlook」「Eudora」「SendMail」などの一般的な電子メール・クライアントへのサポート機能を備える。SCO Linuxや「OpenLinux」といったUnitedLinuxベースのディストリビューションのほか,「UnixWare 7.1.x」上で動作する。

・SCOoffice Base Server:プリンタ,ファイル共有,ネットワーク(DHCPやDNS)などの設定を簡単に行うことができる。

 SCOoffice Serverは現在開発段階にある。出荷は2003年第2四半期を予定している。価格については出荷時に明らかにする。なお,SCOoffice Mail Server単体の価格は,1ユーザー当たり33ドルから。10ユーザー分のOutlookコネクタ,SCO Linux 4.0,1年間のサポートを含む10ユーザー対応パッケージは1398ドル。

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[発表資料(1)]
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