米Evans Dataは米国時間8月21日に,「Linuxは安全性と信頼性で,引き続き高い評価を得ている」などとする調査結果を発表した。
この調査では,Linux向けアプリケーションの開発に携わる開発者400人以上を対象に,詳細なインタビューを行った。それによると,Linux開発者の94.2%が,自身のLinuxシステムはウイルスの攻撃を受けたことがないと回答。75%はクラッカ(悪質なハッカー)に侵入されたことがないと答えた。
また開発者たちは,メーカー独自のOS製品よりも,オープン・ソース・ソフトウエアの方がより効果的にセキュリティを確保できると考えている。
その他の主な調査結果は以下の通り。
・Linux開発者の半数以上は,Webサービスが将来的に普及すると考えている。
・Linux開発者は64ビットのコンピュータ・アーキテクチャを利用し始めている。開発者の約半数は,自身が勤務する企業が64ビット・アーキテクチャを導入することは「絶対に重要」または「恐らく重要」と考えている。導入を検討している開発者は,前回の調査から12%増加した。
・現在開発を進めている来年発売予定のLinux向けアプリケーションのうち,最も多いのは,社内用アプリケーション,WWWベースのアプリケーション,WWWポータルなどである。
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