米RSA Securityは,NTTドコモの「iアプリ」対応携帯電話機向け認証ソフトウエア「RSA SecurID Software Token」を米国時間1月21日に発表した。「これにより,日本企業はiアプリ対応携帯電話機を2因子認証機器として使える。つまり,ユーザー認証と重要なオンライン情報源の保護を,効果的に実現する手段を入手できる」(RSA Security社)

 日本では,現在3600万人以上がiモード対応携帯電話機を業務に利用しているという。なおiアプリは,iモード対応携帯電話機で動作するJavaアプリケーションである。

 RSA Security社認証部門担当上級副社長のBill McQuaide氏は,「RSA SecurIDの2因子認証ソフトウエアを使用すると,日本企業は普及しているiアプリ対応携帯電話機に強力な認証技術を簡単に導入でき,セキュリティを飛躍的に高められる」と説明する。「しかも,エンド・ユーザーがすでに持っている携帯機器をそのまま利用できるメリットもある」(同氏)

 RSA SecurID Software Tokenはすでに利用可能となっており,無料でダウンロードできる。iアプリ対応携帯電話機「503i」および「504i」製品系列の全機種と,「FOMA」製品系列の一部機種に対応する。

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