米サンが携帯電話やPDA向けJ2MEプロファイルの新版「MIDP 2.0」をリリース米Sun Microsystemsが,Java2 Platform, Micro Edition(J2ME)のモバイル機器向けプロファイルの新版「Mobile Information Device Profile(MIDP)2.0」を完成させ,MIDP 2.0の最終仕様,実装用参照情報,互換性試験スイート,「J2ME Wireless Toolkit 2.0」をリリースした。Sun社が中国の香港で現地時間12月2日に明らかにしたもの。新版では,携帯電話機やPDAといったモバイル機器向けに,ゲーム/グラフィックス/ビデオ/オーディオ/セキュリティなど多くの新機能を採用したという。 MIDPはJava APIのモバイル機器向けセット。J2MEのモバイル機器向けコンフィグレーション「Connected Limited Device Configuration(CLDC)」と組み合わせることで,J2MEアプリケーション用の実行環境を提供できる。携帯電話機,PDA,双方向ポケベルなど,低価格のモバイル情報機器をターゲットとする。 Sun社によると,すでに世界中で5000万台以上のJava対応携帯電話機が出荷されており,GSM/GPRS,CDMA,PDC,iDEN,W-CDMAといった主要無線ネットワークすべてで利用できるという。「現在アジア,欧州,米国で,20社ある通信事業者が29種類のJava技術ベース・モバイル・サービスを提供中。さらに30社以上が,サービスを計画または試験している」(同社) またSun社は先日,中国でのJavaベース無線データ・サービス提供のため中国のChina United Telecommunicationsと戦略的提携を結んでいる。 MIDPの新版についてSun社では,「MIDP 2.0が利用可能となったことで,メーカーやサービス・プロバイダは,より使いやすく多機能/堅牢なアプリケーションを迅速かつ経済的に提供できるようになる」と説明する。MIDP 2.0の主な新機能は以下の通り。 ・ユーザー・インタフェースの強化:アプリケーションをよりインタラクティブかつ簡単に使用できるようにし,全体的な使い勝手を改善した。異なるサイズの画面を持つさまざまな機器間での移植性を高め,柔軟なレイアウトが可能となった。 ・各種メディア対応:機器の持つオーディオ機能をフルに利用できるようになったことで,MIDPアプリケーションで着信音やWAVファイルが使用可能となった。 ・ゲーム対応:Game APIの追加により機器の持つグラフィック機能を活用できるようになった。ゲーム開発が簡素化され,グラフィックスとパフォーマンスの制御が容易になった。 ・接続性の強化:標準的なHTTPに加え,HTTPS/データグラム/ソケット/サーバー・ソケット/シリアル・ポート接続にも対応した。 ・プッシュ・アーキテクチャ:サーバーからの情報のプッシュ配信に対応した。MIDletsを登録しておくと,機器がサーバーから情報を受け取った時点でアクティブ化できる。 ・Over-The-Air(OTA)プロビジョニング:多様なモバイル機器に対してMIDPアプリケーションを標準的な方法で展開可能とするため,MIDP仕様ではOTAプロビジョニング対応を必須条件とした。 ・エンド・ツー・エンドのセキュリティ:HTTPSのほかSSLやWTLSに対応し,暗号化したデータの転送が可能となった。 ・サンプル・アプリケーション:MIDP 2.0の新機能を利用したサンプル・アプリケーションを提供する。 ◎関連記事 [発表資料へ] |