米IDCは米国時間7月9日に,モバイル・セキュリティ・ソフトウエア市場に関する予測分析を発表した。それによると,2001年に7530万ドル規模に達した同市場は,今後さらに拡大を続けるという。2006年まで年平均69%で成長し,10億ドル規模に達する見通しだ。

 「モバイル・セキュリティ・ソフトウエア市場はまだ揺籃期にあるが,2006年まで驚異的な伸びをみせるだろう。同市場の成長は,技術革新や提携をはじめ,垂直および水平市場に向けたソリューションへの需要によって後押しされる。このためベンダーは,さまざまなビジネス・チャンスを得ることができる」(IDC,eBusiness Infrastructure Softwareサービス部門担当リサーチ・マネージャのSally Hudson氏)

 市場をけん引するその他の要素としては,無線標準の確立,消費者のモバイル・コンピューティングへの信頼の高まりが考えられる。また今後12~24カ月は,企業によるモバイル・セキュリティ・ソフトウエアへの需要が,急成長の原動力になるとみる。

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