米SanDiskが米国時間1月9日に,新型のフラッシュ・メモリー・カード「SanDisk Memory Stick PRO」を発表した。同カードは,SanDisk社とソニーが共同開発したMemory Stick(メモリースティック)の新規格「Memory Stick PRO」に対応する。記憶容量は最大1Gバイト。

 SanDisk社では,「DVD画質のビデオのキャプチャや再生がリアルタイムで行えるようになるなど,CD音質の音楽や高解像度デジタル画像といった高性能/大容量を必要とするさまざまな用途に利用できる」としている。

 現行規格のメモリースティック・カードが紫色なのに対し,メモリースティックPRO対応カードはメタリック・ゴールドを採用した。ただし,外形寸法と形状に変更はない。

 メモリースティックPROの主な特徴は以下の通り。

・データ書き込み中のカード取り外しに対するデータ保護:
 データ書き込み中に電源が落ちたり,カードが機器から抜かれたりした場合でも,データ損失を防ぐ信頼性を備えるという。またこの際,保存してあるファイル構造が破壊される危険性もない。

・保存データ保護:
 ファイル保護機能により,カードの紛失や盗難の際にも個人的なデータを不正アクセスから守る。

・著作権保護機能:
 著作権保護技術「MagicGate」を採用しているので,デジタル音楽やビデオ,ゲームなど商用または著作権を保護する必要のあるコンテンツを安全に保存できる。

 SanDisk Memory Stick PROは,記憶容量256Mバイト,512Mバイト,1Gバイトの製品を用意する。2003年4月に世界各地で購入可能とし,価格は189ドルから879ドル。

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