米Cahners In-Stat Groupが米国時間9月25日に,メモリ・カード市場に関する調査結果を発表した。2000年のメモリ・カード出荷枚数は3600万枚で,売上高は16億ドルを超えたという。

 ほとんどのカテゴリで1Mバイト当たりの価格が年平均30%の割合で低下するものの,市場は2005年に26億ドル規模に達するとみる。容量の累計(Mバイト)は2001年~2005年に10倍以上にもなる。

 「メモリ・カードはすでにPDA,携帯電話機,携帯デジタル音楽プレーヤといった幅広い民生電子機器に利用されている。さらにインクジェット・プリンタやカーステレオなどにも普及しつつある」(In-Stat社上級アナリストのBrian O'Rourke氏)。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・メモリ・カード・メーカーにとって短期的な見通しは長期予測ほど明るくない。過去1年でメモリ・チップの供給が爆発的に増えたため,価格の急落を招いている。

・CompactFlashカードは,約30社のメーカー,100社以上のサプライヤがひしめいている。最も容量が大きい製品は1Gバイトの米IBM製「Microdrive」。CompactFlashカードを使うアプリケーションの最大カテゴリはデジタル・スチル・カメラである。PDAやハンドヘルド機なども急速に伸びている。

◎関連記事
米HP,デジカメ写真の直接印刷ができるファクス/スキャナ対応の多機能プリンタ
「車載システムは5年以内にデスクトップPC並みのパワーに」と米社が予測
フラッシュ・カード世界市場は年率50%成長,2004年には53億ドル規模
2000年における世界のスマート・カード出荷枚数は前年比45%増

[発表資料へ]