ソニーの米国法人がUSB 2.0対応の小型ストレージ・メディアを発表。最大記憶容量を従来の2倍に

早坂利之

2002.12.05

　ソニーの米国法人Sony Electronicsが米国時間12月4日に，USB接続可能な小型ストレージ・メディア「Micro Vault USB 2.0」を発表した。USB 2.0での接続が可能。最大記憶容量は256Mバイトで，従来製品の2倍にした。

　Micro Vaultは「車のキーほどの長さと蛍光ペンほどの厚みの小型ストレージ・メディア。ケーブルやアダプタ不要で，コンピュータ間でのデータをスピーディに転送・共有できる」」（ソニー）。今回発表したMicro Vault USB 2.0では，記憶容量が32Mバイトから256Mバイトの製品を用意する。「256Mバイトの製品にはフロッピ・ディスク176枚分の情報を記録できるので，大量のデータの持ち運びや保存が簡単に行えるようになる」（Sony Electronics社）

　USB 2.0に対応したことで，ファイルの転送速度がUSB 1.1に比べ5倍速くなったという。Micro Vault USB 2.0のファイル読み出し速度は最大5.5Mバイト／秒，書き込み速度は最大1Mバイト／秒。USB 1.1に対する下位互換性もある。

　Windows 2000／ME／XPまたはMac OS 9以降のOSを使用しているパソコンであればMicroVault USB 2.0を自動認識できるので，ドライバ・ソフトウエアをインストールする必要がない。

　またMicro Vault USB 2.0には，保存した個々のファイルまたはメディア全体をパスワードで保護するためのソフトウエア「Password Lock」が付属する。ただし，Password Lockが使用可能なOSは，Windows 2000／ME／XPのみ。

　Micro Vault USB 2.0は，2003年1月より大手小売店やソニーのWWWサイトなどのオンライン販売サイトで購入可能とする。各製品の色，記憶容量，予想小売価格は以下の通り。

・赤：32Mバイト，59.99ドル
・青：64Mバイト，79.99ドル
・黒：128Mバイト，129.99ドル
・灰：256Mバイト，199.99ドル