通信機器メーカーの米Avayaは米国時間1月9日,2003会計年度第1四半期(2002年10~12月期)の業績予測について明らかにした。同四半期の売上高が10億6000万~10億7000万ドルとなる見込み。米メディアの報道によると,この売上高は前期に比べ7~8%減となる。企業顧客の支出減少がその主な要因という。なお,継続事業による希薄化後の1株当たり損失は8~10セントと見込む。

 2002年10~12月期の現金残高は前期より約5000万ドル以上増えて,6億5000万ドルとなった。「売掛金の管理に注力したことが功を奏した」(同社)

 またAvaya社は同四半期について,「リストラにより,前期より粗利率を向上し,販売費と一般管理費を削減することができた」と説明している。「1株当たり損失には,10~12月期に当社が実施した報奨金制度の関連費用が含まれている」(同社)

 Avaya社は1月21日に正式な決算を発表する予定。

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