米Xeroxは,異なるフォーマットの文書を,さまざまなアプリケーションや機器で閲覧できるようにするプログラミング言語「Circus-DTE」を公開した。同社は米国時間1月8日に明らかにしたもの。

 Circus-DTEを実験的に使用してみたいプログラマや開発者に向けて,Xerox社とロチェスター工科大学(RIT)が共同で運営するサイト(www.alphaAve.com)で公開している。

 Xerox社次のように説明する。「WWW上やビジネス・プロセス間における文書やデータのやり取りが今後増え,“文書変換”の重要性が一層高まる。Circus-DTEはこのことを見越して開発した」(同社)。

 「これまでは,複雑なアルゴリズム開発が必要な汎用低級言語と,特定用途向けの高級言語の中間に位置する,文書変換言語が存在しなかった」(同社)

 同言語はとりわけ,データ処理や書式化された文書の変換に適しているという。変換されたデータや文書は,別のアプリケーションでも問題なく表示されるように,自動的に検証される。Circus-DTEは瞬時に変換を行い,PDA(携帯情報端末),携帯電話機,ノート・パソコンなどで,さまざまなアプリケーションを使って文書を閲覧できるようにする。

 また,データを複数回にわたって変換する必要がある場合などにおいてもその有用性を発揮するという。例えば,顧客の注文を処理する場合,在庫確認,発送状の作成,請求書の作成,決済処理といった業務が発生する。Circus-DTEは,業務ごとに複数のアプリケーション間で文書変換が必要になる場合に有効という。

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