「大企業での印刷量の増加は,電子形式での納品/資料提出が増えているため」などとする調査結果を,米Blackstone Research Associatesが米国時間8月23日に発表した。

 調査対象となった企業の19%が,印刷物が増えた理由として「電子納品/資料提出の増加」を挙げた。またFortune1000クラスの大企業では,特にマーケティング部門によるカラー印刷の需要増も要因の一つとなっている。

 企業内の印刷量は年平均5%増加しているが,一方で企業向けコンピュータ・センターでの印刷量は年平均7%減少している。減少の理由として,39%が「インターネットやイントラネットで必要な情報がいつでも入手できるため」と回答した。また,以前は印刷物の形で配布されていた内部報告書がオンライン上で入手できるようになったことも理由の一つとなっている。

 その他,回答者が挙げた印刷量増減の主な理由は以下の通り。

■印刷量増加の理由:トップ4

電子納品/資料提出 19%
カラー文書の増加 16%
新しいマーケティング戦略 14%
ビジネス活動の増加 12%

■印刷量減少の理由:トップ4

インターネット/イントラネット
で資料が入手できる
39%
報告書をオンラインで
閲覧できる
28%
各部門や部署用のプリンタが増加 17%
電子メールの利用 14%

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