米BEA Systemsは米国時間12月9日に,ソフトウエア・コンポーネントのインターネット取引所(eマーケットプレイス)を手がける英ComponentSourceと開発者向けJavaコンポーネントの提供に関して戦略的提携を結んだと発表した。

 提携のもと,両社は世界の独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)コミュニティと協力し,再利用可能なコンポーネントを作成する。BEA社の基幹アプリケーション・サーバー「WebLogic Enterprise Platform」などのJavaプラットフォームに対応したWebサービスやツールを新たに構築する。

 両社はeマーケットプレイス「BEA WebLogic Galleries」(http://dev2dev.bea.com/code/components.jsp)を開設し,サード・パーティのコンポーネントやツールをオンラインで入手できるようにする。すでに運用を開始しており,ComponentSource社がホスティングを担当する。BEA WebLogic Galleriesでは,BEA社のアプリケーション・インフラ・プラットフォーム「WebLogic Platform」と開発フレームワーク「WebLogic Workshop」に対応したコンポーネントを提供する。

 開発者はオンライン・フォーラムでノウハウを共有したり,27カテゴリの中から製品を検索,検証,購入することができる。米Borland,米F5 Networks,米Infragistics,米TogetherSoftといったISVによるツールやプラグインをはじめ,クレジット・カード認証,データ変換,ファイル処理,ユーザー・インタフェース・カスタマイゼーション,Webサービス管理,給与管理,販売税計算,トランザクション処理,モバイル通信などに向けたコンポーネントを入手できる。

 また両社は,ComponentSource社のWWWサイトにBEA社のオンライン・ストア「BEA WebLogic Store」(http://www.componentsource.com/bea)を同日立ち上げた。

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