米BEA Systemsがパリで開催したBEA eWorld Europe 2002の会場で現地時間6月25日に,「BEA WebLogic Platform」の新版「7.0」を2002年6月末に一般発売すると発表した。

 BEA WebLogic Platform 7.0は,企業向けのアプリケーション開発/統合プラットフォーム。BEA社のアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server 7.0」,ポータル・フレームワーク「BEA WebLogic Portal 7.0」,総合サービス・ブローカ「BEA WebLogic Integration 7.0」,統合Java開発フレームワーク「BEA WebLogic Workshop」を組み合わて運用するためもの。企業ソフトウエアの開発/統合/カスタム化作業を,単一アーキテクチャ上で実行可能にするという。

 「BEA WebLogic Platform 7.0は統一されて簡素な上,企業アプリケーションを開発/統合する際のすべての面に対応可能な業界初のソフトウエア・インフラ製品。Webサービスの構築/展開を容易に行える共通プラットフォームを提供する」(BEA社)

 同社では,「エンタープライズ・クラスのWebサービス・アプリケーションを迅速に開発/展開でき,その際アプリケーション開発者は,Java 2 Platform, Enterprise Editon(J2EE)に関する専門知識を必要としない」と説明する。

 開発したアプリケーションをワークフローに組み込むことで,意思決定の自動化や生産性向上を支援できるという。また,同社のポータル・フレームワークを介すことで,顧客,パートナ,サプライヤもアプリケーションの利用が可能になる。その結果,「企業専用のセルフサービス提供に必要なコストの削減に役立つ」(同社)。

 BEA WebLogic Platform 7.0と,BEA WebLogic Integration 7.0,BEA WebLogic Portal 7.0,BEA WebLogic Workshopは,6月末よりBEA社のWWWサイトでダウンロード可能とする。

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